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襟裳の春は…    ~葬儀社社員日記~

皆様こんにちは。西田葬儀社の蜷川です。
本日は歌謡曲の話です。タイトルの「襟裳の春は…」に続くフレーズを、皆様はご存知でしょうか。
その答えは「何もない春です」です。
これは森進一さんの大ヒット曲「襟裳岬」のサビのフレーズです。
1974年発売なので、僕が生まれるほぼ20年前ですが、
吉井和哉さんのカバー版でこの曲を知り、
最近この曲が大好きでずっと聞いているので、今日はこの曲の話をします。
襟裳とは北海道の南の地域です。有名な美しい岬があります。
この曲を発表した当時「"襟裳の春は何もない"とは何事だ!」と、襟裳の人々から批判があったようですが、
レコード売り上げ100万枚の大ヒット、曲が売れるにつれて、
世間の人々が襟裳の魅力と曲の素晴らしさに気付くようになり、次第に批判もなくなり、
最終的には森進一さんに感謝状が贈られました。
まず好きなのは歌詞です。最初の歌い始め
「北の街ではもう 悲しみを暖炉で もやしはじめているらしい」
最初聞いたときに、この素敵なフレーズで完全に心を掴まれました。
僕たちは悲しみという感情を捨てることはなかなかできないのに、
北海道の寒い冬の中、北の街の人々が、その悲しみを燃料として暖め合っている情景が目に浮かびます。
暖炉は一年で冬しか使わないものなので、
一年間の溜まった悲しみを、この時期に燃やして消化しているのかなという想像も膨らみます。
北海道の春が来るのは遅く、気温の寒さから南の地域よりも春らしくないのかもしれません。
だからこそサビで「襟裳の春は何もない春です」と歌っていますが、
しかしその寒い中でも、人の温かさを表す情景が歌詞に組み込まれており
そして最後のフレーズ「えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ」で終わります。
寒い襟裳の歌なのに、聴くととても温かくなる曲です。

  • この記事を書いた人
蜷川 顕太郎

蜷川 顕太郎

最後の刻も故人様らしく迎えられるように全身全霊を尽くします。

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