さらにもう一つたとえば。
遺族に対して泣いてはいけない。という事。
そんなに泣いてたら、安心して旅立てないじゃないの。というもの。
否定したいわけではありません。「なるほどそうか、しっかり前を向いて頑張らないと!」と
背筋を伸ばす事ができればもちろんいいと思います。でも、「そうなのかな、泣いたらいけないのかな?」
と疑問符が浮かぶのであれば、適切ではないでしょう。
最後に別れを惜しみ涙を流すことに問題あると思いますか?
香典にしろ、かける言葉にしろ、絶対こうです、正しいです。と断言できることは地域性や習慣までも踏まえると
我々葬儀屋さんでもなかなか無いものです。故に、全ては相手に対しての気遣いがあれば、
間違いでなくとも、悪い事ではないと私は思います。
これが日本人よく言うところの「慮る」という機微ではないでしょうか。