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旅立ちの衣装

そもそも、「どんな格好で送ってあげるものなの?」そんな疑問もよくきかれます。
“死装束(しにしょうぞく)”という言葉をご存知でしょうか?
仏式の場合は“仏衣”とか“経帷子(きょうかたびら)”とかと言われるお着物をお着せすることが多いです。
仏教では宗派によりますが、故人様がこの世からあの世へ旅をする際無事にあの世へ着くように
仏衣に加え、足袋や脚絆(きゃはん)、杖や六文銭などをご遺族が旅支度を整えます。

「利き手は右だから、杖を持つのは右だね」などというお話が出るのは、
こうした時間ならではのものと見ていて感じます。
ですが、お気持ちは様々なので、必ずご納棺に立ち会わなければならない、
必ずご遺族が旅支度をしなくてはいけない、仏衣をお着せしないといけない、、
といったことはありません。
最初に書いたように、お着せしたいものがあったらそちらをお着せして
仏衣はお柩に入れるだけにしたり、旅支度は葬儀社のスタッフが行ったり、
様々な方法があります。
また、真宗の考えとしては、亡くなられてすぐに阿弥陀様がご浄土に連れて行ってくださるという
ものがあるため、旅支度を必要としません。

お衣装のことになると、数年前、お若い方でウェディングドレスを着て旅立たれた方が
とてもお綺麗で私の中では、印象に残っています。
最期のお姿は、送られる方にとっても心に残るものかと思います。
ご希望や想いがあるものは、「きっとダメかな」とは思わずに
まずは相談してみてくださいね。

  • この記事を書いた人
本渕 ゆり

本渕 ゆり

悔いの残らないお見送りをしていただけるよう、寄り添いお力になりたいと思っています。

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