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葬儀担当者と、霊柩車と親指

一つには、私のおばあちゃんのように『親指』は、やはり『親』を連想させるので、
今よりも寿命が短かった昔においては、今以上に毎日が大切であったと思われます。
死目に会えないとか、早死にするとか、、、、、確かに、縁起は良くないですよね。

単なるたとえでしょうか?
正直、医学的な要素や科科学的な根拠はないとは思うのですが、
なんせ、言い伝えや慣習が存在すると言うことは、きっと、なにかあるんでしょう。

調べてみると、江戸時代のとある随筆のなかに
親指の爪の間から魂魄が出入りする。そのため畏怖の場合には隠す と記されているそうです。
成仏できていない魂の侵入を防ぐための自己防衛策だったのです。

時代が流れ、それが転じて、私のおばあちゃんのように『親』と『親指』が連想されるようになったみたいです。

さて、明日は出棺があります。
親指、隠すのをどうしよっかな、、、、。

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伊藤 克美

伊藤 克美

「心から故人を偲んでいる」という、「遺族側の心」であり続けます。

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