名古屋の葬儀担当者の触れた物語 41

フィクションなら。
例えば、弁護士さながらに法でその場を収めることもあるかもしれません。
医師なら死因についての見解を諭すこともあるでしょう。
ですが、我々は葬儀屋さんです。実際できることは
送る事しかできませんし、言い方を変えれば送ることができます。

亡き人を想い、できる事を考え。少ないかもしれない手段から
最良と判断される提案を行い、かつ、ご遺族に受け入れてもらえる。
些細なことかもしれません。時に何もしないこともあるでしょう。粛々と進行を。

なにもできない。と無力を感じたり、悲しい思いもするかもしれません。
ただ葬儀を運営するだけ。とやりきれないかもしれません。
でもそれは私達葬儀屋さんにしかできないことでもあります。

葬儀屋さんってどんな仕事かな。と思っている人や、
これから葬儀屋さんになる人へ。伝えたいと思います。
どんな仕事でも、自分にできる事をできるだけ全うできればいいのではないでしょうか。

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