名古屋の葬儀担当者の触れた物語 38

西田葬儀社の浅井です。39歳になりました。

いよいよおっさん真っ只中。
お兄さんと言われたりすると、お気遣いかな。と思ってしまう年頃です。
思えば遠くにきたもんだ。若輩若輩と言いながら、若くはないなと、
心身ともに痛感します。

わが社の誇る福利厚生に誕生日祝おうぜ。というものがあります。
名前は捏造です。
毎年入れ替わりでそれぞれの誕生日の品をそれぞれが考える。というもの。
毎年みんな試行錯誤。送る人の気持ち。送られる人の人柄。色々見えて面白いものです。

今年の私のプレゼントを考えてくれたのは、最近メキメキと仕事において
頭角を現している後輩でした。
彼は、事前に色々聞いてくれます。何が欲しいですか?
そりゃそうですね。欲しいものをあげたいじゃないですか。喜んで欲しいので。
性格のねじ曲がった私は答えませんでした。
なんでもいいから自分で考えたものをくれ。催促したくないので。
その選んでくれた時間と、気持ちがなによりも嬉しいものだ。
彼に困った顔をさせたのを覚えています。

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