最初、自分だと思わなかった私は、あたりに車がいないことから
停車を命じられているのが自分だと気づきませんでした。
携帯でも触っていたかな??
停車し窓を開けると、いぶかしげな警官が車内を見渡します。
そちらのお子さんはちゃんとチャイルドシートに座っていますか?
振り返るとおとなしく、座っている我が子。なにも問題はない。
どういうことか尋ねると、後部座席に座っていた我が子はあろうことか
パトカーが隣を走行してすれ違いざまに窓に向かい、無言の身振り手振りで
救助を求めたとのこと。なんの気もなく、後先を考えず、なにを思ったか、
両手を振り、口パクで「助けて!!!」と。
しかして、浅井家は無事解放され、走り出した車の中に30年前の鬼が現れました。
例えば間違いを犯した時。自分も同じ事をしてはいないか。
と少し考えてみると、鬼の面も少しは柔らかくなるかもしれないな。と思いました。
なんの話ですかって?
遺伝子の力は恐ろしいですな。という教訓でした。
名古屋の葬儀担当者の触れた物語 34
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