言葉以外のものから伝わること

こんにちは、西田葬儀社の本渕です。

先日美容院に行った際に、お隣の席からわんちゃんのトリミングのお話が聞こえてきました。
「犬のトリミングなんてきっと人間より簡単よね、自分でもできそうだわ」
「犬は何も文句を言わないから大人しかったらできそうだよね」
と、、、

実は私は以前トリマー(動物の美容師)をしていましたので、
このお話を聞いていると、“いやいや!”と口をはさみたくなってしまいました。笑
確かに癒されることは沢山あります。。が、
言葉が伝わらないからこそ、急に動いたり、何に嫌がっているのか分からなかったり、
伝えてほしいことも伝えたいこともまっすぐに届かない大変さはありました。
人間とは違うところに気を遣い、知られていない大変さが沢山あるのにな、、
なんて、少しモヤモヤしながらそのお話を聞いていました。

犬とは言葉が伝わらない分、感じ取ったり、感じ取られたりすることで成り立っているように思います。
もちろん話しかけて、理解をしてくれていると思うことも沢山ありますが。
こちらが緊張したり、噛まれることを怖がっていたりすると、必要以上に暴れたり怒ったりします。
そうなると、言葉より感じ取るものの方が大きいように思います。

また犬の行動やしぐさには意味があって、犬自身や他者を落ち着かせるためのもの
というのを“カーミングシグナル”と言ったりします。
言葉が無い分、視覚や聴覚や感覚的なところで感じ取っている犬をはじめとする動物は
嘘が通じない存在なのかもしれません。
カーミングシグナル、あくびや鼻をなめたりする仕草で、相手を安心させたり警戒心の無いアピールをしたりしますが
人間も意識的に、又は、自分でも気づかないうちにサインを出しているのかもしれないなと思います。
言葉で伝える以外の方法でも、相手に思いや優しさや、様々なことは自分が思うより
伝わっていることもあるのかもしれませんね。

近くにいる人から、自分もそういったところで安心をもらってるのかもしれない、、、
そんなことを少し思いました。

  • B!