“してもらう”お化粧

こんにちは、西田葬儀社の本渕です。

少し経ってしまいましたが、先日は成人の日でしたね。
今年は各地で成人式が行われたり、オンラインで行われたり、
同窓会はなくなってしまったり、成人式自体なくなってしまったり、、と様々だったようで。
一生に一度の晴れの日を残念な気持ちで過ごしている方も、
制限の中でも楽しめることを喜べる方も、と
テレビでは色んな姿を目にしました。
またこんな時なので、綺麗にお化粧した女の子もマスクでせっかくのお顔が隠れてしまっていました。
美容院でやってもらったり、いつもより少し大人だったりするんじゃないかな、、
なんて、自分だったらと残念な気持ちで見ていました。

お化粧と言えば、ご葬儀の際には“湯灌(ゆかん)の儀”というのがあります。
故人様の入浴をして洗い清める、といった儀式で
“湯灌師”というスタッフが、湯舟を用いながらお風呂に入れてさし上げ
お着替えやお化粧などで整えるという流れのものです。
その中では、お湯をかけることやお着替えにご家族のお手添えをいただいたり
説明やお話を交えながら進められていきます。

最後にはお好みによりますが、女性も男性もお化粧をします。
少し頬や唇が色づくと、温かみが出て、眠っているようなお顔になり印象が変わっていきます。
もちろんお化粧だけではそんなふうにならず、湯灌師さんの経験や知識、技術で
よりきれいに整えられるのですが。
私たち葬儀社スタッフも、いつも感動するくらいに、その湯灌の儀は穏やかな時間が流れ、
故人様の表情も変わってみえます。

中にはお化粧を湯灌師さんではなくご家族がされることもあり、
爪にマニュキュアを塗ってあげている方も。。
大切に手を添えながら、話しかけながら、その時間は流れていきます。

そんなふうに他の人に“してもらう”お化粧は
してくれた人の想いや優しさが加わって仕上がるのかもしれません。
毎日だと面倒だな、、と思うこともありますが。笑
してもらったり、普段と違ったり、最後というタイミングだったり、、
何か一つ加わるだけで、特別になっていくんだな、とそんなことを思います。

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