名古屋の葬儀担当者の触れた物語10

西田葬儀社の浅井です。

齢100歳、享年にして101のおばあちゃんを先日送らせていただきました。
年号を大正から、私達が生まれた昭和を過ぎ、平成令和と四つ数え天寿を全うされたおばあちゃん。
月並みですが人生の大先輩ですね。
人となりは伺いましたが、いつに何があってとかまでは詮索しないもの。
ですので当然わからないことが多いものです。
故に、思いを馳せます。

送らせていただいた瞬間はもちろんおばあちゃんですけど
学生だった時ももちろんあって、私くらいの年になる前に結婚して、ご懐妊され、
嫁ぐ娘を見送り、寂しさを募らせる頃に、おばあちゃん!と孫にまとわりつかれて、
顔を綻ばせる。
本当はもっと細かく日常があり、ドラマがあり、紆余曲折があったことでしょう。
なんといっても私の倍以上に酸いも甘いも嚙み分けた先輩(三倍ではないところが、自分も妙齢と感じます)

高齢と言っても、それでもというべきか、やはりと言うべきか寂しさは募るもの。
多くを窺いはしませんでしたが、先で待つご主人と再会されたことでしょう。
大好きだったのか、もしかしたらケンカをよくしていたものかはわかりませんが、
お疲れ様。と労ってもらい、長い事待たせましたね。とほほ笑むおばあちゃんを想像します。

  • B!