山口祐一郎さん  〜葬儀社社員日記〜

皆様こんにちは。西田葬儀社の蜷川です。
本日の話は山口祐一郎さん。皆様ご存じでしょうか。
日本のミュージカルを代表するスーパースターです。
186cmの長身と端整なルックス、甘さや力強さを備えた唯一無二の歌声、
圧倒的な存在感とスター性、日本人離れした全ての才能で
ミュージカルの帝王として40年近く、第一線で活躍し続けています。
でもどんな要素も恵まれているパーフェクトな俳優さんに見えて、
しかしどこか儚く悲し気な一面や、情感たっぷりの心温まる演技が見れるのも魅力の一つです。
僕の母が大ファンのため、僕は小さい頃から祐一郎さんの作品をたくさん観ることができました。
出待ち(公演が終わった山口さんが出てくるとき)にハイタッチをしたこともあります。
僕の家では家族写真の隣に、祐一郎さんの写真が飾ってあるレベルで僕の家に浸透しています。
祐一郎さんの代表作といえば「オペラ座の怪人」「ローマの休日」「エリザベート」「モーツァルト!」「ダンス・オブ・ヴァンパイア」などさまざまありますが、
僕が特に印象に残っているものは「レ・ミゼラブル」です。
主人公のジャン・バルジャンが最期に天に召されるシーンがあるのですが、
ある公演での祐一郎さんは本人も感極まっている様子で、そのときはあまりにも清く、白く、
お芝居であることを忘れさせるような迫力の演技で、
下から照らされる照明の明かりの白さに一緒に溶けて、
本当にそのまま天に昇ってしまうのではないかと思えたときがあります。
祐一郎さんの一番の魅力だと思うのは、
歌声の中に底知れぬ優しさや愛情を感じるときです。
例えば、歌が上手いことと、その歌を聴いて感動するかはイコールではなく別物です。
美辞麗句をいくら並べてもまったく心に響かないこともあれば、
たどたどしい言葉でも、気持ちがこもっていれば相手の心を打つこともあります。
祐一郎さんの歌が上手なのは言うまでもありませんが、
なによりいつも心に響きます。
そこには何か、尊い感情がいつもあるのです。
父性のようなどっしりとした大いなるものはもちろん、
母性のような温かさや優しさ、包容力を持っているように感じることもあります。
皆様もご自身の人生で、心から深く感動した経験は何度もあると思います。
僕も何度かありますが、それらは何故感動したのか突き詰めれば、
人の優しさや愛情などの、心の素晴らしい部分が見えた瞬間に関連している気がします。
例えば親の愛であったり、子の愛、家族の愛、友達との友情、無差別の愛…
祐一郎さんがそういったものに似た尊い感情を歌や演技で表現しているように、
生きていく中で僕もそういったものを人に与えられる人になりたいなと思いました。

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