皆様明けましておめでとうございます。西田葬儀社の蜷川です。
元旦ですが皆様お正月を満喫できているでしょうか?
昨年はありがとうございました、今年2020年も素敵な年になるといいですね。
さて、先日の12月28日、僕の大好きなバンドのTHE YELLOW MONKEYのライブを観に行ってきました。
この2019年12月28日でバンドを結成してちょうど30周年の日、
そんな大切な日のライブがナゴヤドームで行われるということでとても感慨深いものがありました。
ライブの曲はどの曲も思い入れがあり感動的なものでしたが
今回のライブで特に心に刺さったものが「FATHER」という曲です。
これはボーカルの吉井和哉さんが自分のお父さんについて歌った曲です。
吉井さんのお父さんは旅芸人をしていた方で、息子である吉井さんが5歳のときに26歳の若さで亡くなっています。
吉井さんの自伝本にとある写真があって、小さい頃の吉井さんを「高い高い」するお父さんが映っています。
その目がとても優しくて楽しそうで慈愛に満ちていて、とても印象的で、一度見ると忘れられません。
吉井さんは今ロックバンドのボーカルをしていますが、様々な側面で
旅芸人であったお父さんの影響を受けているそうです。
また、人生の中でたくさん
"亡くなった父に護られている"と思う場面も多かったようで、
「FATHER」という曲を歌っている吉井さんに
吉井さんのお父さんがなんだか重なって見えて感動しました。
お父さんが旅芸人として果たせなかった自分の夢を、息子がロックスターとして果たしているのかなあと思えました。
そしてライブのMCでもう一人よく出てくる家族の名前が、吉井さんの祖母です。
吉井さんはおばあちゃんっ子であり、おばあちゃんとのエピソードが数多くあります。
祖母に向けた曲も書いており、二人の相思相愛ぶりがとても感動的です。
そして最後に、マリーさん。
この人はTHE YELLOW MONKEYの曲に出てくる、フランス人の女性の名前です。
吉井さんの血の中には、遠い遠い先祖に、人生で報われなかった女性がいて、
その人が報われなかった想いを歌いたがっているのが血を通して伝わるそうで、
その人の想いを元に曲を書いています。
それが「シルフスカーフに帽子のマダム」です。
この曲はまるで本当にその当時のフランスの女性の魂が乗り移って書いたような、
情景がとてもリアルで魅力的な不思議な力を持つ曲です。
以上3人、お父さん、おばあちゃん、マリーさん。
目の前に見えるのはライブで歌っている吉井さん一人ですが、
広くて高いナゴヤドームの天上の空間には
お父さんとおばあちゃんとマリーさんの3人が
笑って見守っているのかなと思えました。
それを通じて、
どんな人にも、生きている一人の人間の背後には
見えない大切な繋がりやご縁、何かに影響を受けたり、
知らずのうちに何かを受け継いでいたり、何かに護られていたりするのでは、と思いました。
僕にも当然思い当たるものや人達がいますし、皆様にも必ずあると思います。
そういったものたちを大事に、今ある身を通してそれらを活かしていきたいと思えました。
ナゴヤドームの空には ~葬儀社社員日記~