遺産相続は、家族の大切な財産を次世代に引き継ぐ大切な手続きです。しかし、その手続きは複雑であり、法的な知識や適切な手続きが必要です。
本記事では、遺産相続の基本的な手続きについて、具体的なステップごとに解説します。
遺産相続の基本
遺産相続とは、被相続人(亡くなった方)の財産や権利を相続人が受け継ぐ手続きです。
相続には、法定相続と遺言による相続の2種類があります。
法定相続では、法律で定められた割合で相続財産が分割されます。
一方、遺言による相続では、被相続人の遺言に基づいて財産が分割されます。
遺言書の確認
被相続人が遺言書を残している場合、その内容を確認することが第一歩です。遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類があります。それぞれの遺言書には法的な要件があり、それに従って作成されているかを確認する必要があります。
・自筆証書遺言: 被相続人が自ら手書きで作成する遺言書
・公正証書遺言: 公証人が作成し、証人が立ち会う遺言書
・秘密証書遺言: 内容を秘密にし、証人と公証人が存在を証明する遺言書
相続人の確定
次に、相続人を確定します。相続人には、配偶者、子供、父母、兄弟姉妹などが含まれます。
相続順位や相続割合は、民法で定められています。遺産分割協議を行うためには、全ての相続人を特定し、連絡を取ることが必要です。
相続財産の調査
相続財産には、不動産、預貯金、有価証券、動産(車、貴金属など)、負債(借金、ローン)などがあります。これらの財産をリストアップし、評価を行います。不動産の場合は、登記簿謄本を取り寄せ、所有者や権利関係を確認します。
遺産分割協議
相続人全員で遺産分割協議を行います。協議が整わない場合は、家庭裁判所で調停や審判を行うことになります。遺産分割協議書を作成し、全員の署名と捺印を得ることが重要です。
相続税の申告・納付
相続税の申告と納付は、被相続人の死亡から10か月以内に行う必要があります。相続税の計算には、基礎控除や特別控除が適用されます。申告が遅れると、延滞税や加算税が課されるため、期限を守ることが重要です。
財産の名義変更
遺産分割協議が終わったら、各財産の名義変更を行います。不動産の場合は、法務局で所有権移転登記を行います。預貯金は、銀行で名義変更手続きを行い、有価証券は証券会社で手続きを進めます。
まとめ
遺産相続の手続きは、煩雑で時間がかかることが多いです。そのため、専門家(弁護士、司法書士、税理士)のサポートを受けることをお勧めします。
適切な手続きを踏むことで、遺産相続を円滑に進めることができるでしょう。
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