宗派によって異なる焼香作法。
今回は真言宗の作法とそれにまつわるお話を解説いたします。
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真言宗の焼香作法
①焼香回数は3回
②お香を摘み上げた時、毎回額に掲げ上げます
②お香を摘み上げた時、毎回額に掲げ上げます
どうして3回?
真言宗の焼香回数は3回となっています。
3という数字は仏教という大きな括りの中でも大変重要であり、例えば
①仏教における三宝「仏・法・僧」
②戒香・定香・解脱香
③身・口・意という密教における最も重要なことの一つ
②戒香・定香・解脱香
③身・口・意という密教における最も重要なことの一つ
などの様々な意味を含んでいます。
戒香・定香・解脱香って?
②の「戒香・定香・解脱香」とは、焼香をするときに仏道の決意を固めることを言います。
・戒香……自分が戒律を守っていくことの決意
・定香……禅定(静かな穏やかな心)を自分の中に持つ決意
・解脱香……あらゆる煩悩に打ち克つために仏様の教えを学んでいく決意
・定香……禅定(静かな穏やかな心)を自分の中に持つ決意
・解脱香……あらゆる煩悩に打ち克つために仏様の教えを学んでいく決意
という意味です。
真言宗の作法には焼香をして額に掲げ上げて念じている時、それぞれにこれらの決意を固める意味合いも含んでいます。
身・口・意って?
③の「身・口・意」は、真言宗ならではの考えです。
仏教には「顕教(開かれた教え)」と「密教(秘密仏教、秘められた教え)」という2種類があります。
真言宗はこの「密教」の教えを含んでいて、その中でも重要な考えの一つである「身・口・意」を大切にしており、
・身……行っていること(行動)
・口……言っていること(言動)
・意……心で思っていること(意識)
・口……言っていること(言動)
・意……心で思っていること(意識)
この3つを仏道に沿って統一して生きていくことが大事と言われています。
なので、真言宗の焼香回数は3回となっています。
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