先日Twitterで、女性のパンツスーツについての話題が上がっていました。
投稿者の女性は、葬儀にパンツスーツで参列しようとしていましたが
「女性のパンツスーツは正式なものでなく、平服であることをご了承ください」
という記述を読み、結局普通のブラックスーツで済ませたそうです。
では葬儀の参列で女性のパンツスーツはマナー違反なのか?
実際にパンツスーツで参列される方はどれくらいいるのか?
今回はそちらについて解説します。
パンツスーツは参列でマナー違反?
結論から言うと、パンツスーツはマナー違反とは言えないと考えます。
ここで言い切らないのは、これには明確な決まりがないためです。
パンツスーツという正式なスーツがある以上、スカートにするかパンツスーツにするかは個人の選択です。
スカートに比べてパンツスーツはカジュアルという意見もあるようですが、このような考え方は時代や価値観によって変化しますし、また葬儀社が発信している情報でもありません。
それよりも、葬儀社として女性の葬儀の服装について言及するとしたら、
肌を過度に露出しないことです。
スカートの長さは膝丈が正装ですが、葬儀に参列する際はロングでも可能です。
ただし、ミニスカートはマナー違反と言えます。
それは肌を過度に露出しているためです。
その点ではパンツスーツは肌を露出していないため、マナーという点では問題ありません。
実際の葬儀で女性のパンツスーツの割合は?
葬儀において参列者の女性がパンツスーツで参列しているのは、自社の葬儀でいうとだいたい1割程度です。
この割合についても、地域や時代によって大きく変わると考えられます。
ちなみに自社の女性スタッフは、スカートとパンツスーツの両方支給されており
どちらをはいても良いことになっています。
よってスカートであることへのこだわりはありませんし、むしろ寒い日は、パンツスーツが推奨されます。
葬儀に参列する際の大切な心掛け
葬儀で女性のパンツスーツが良いかどうか悩むように、今後も葬儀でマナーについて迷うこともあると思います。
そんなときに、どんな基準で判断すればよいかをお伝えします。
それは、
葬儀の服装とは何のために行うかという原点に立ち返ることです。
葬儀の服装は「ご遺族へのお悔みを示す」ものです。
自分を着飾るものではありません。
その点、ファッションとは大きく異なります。
ファッションとは自分を良く見せたり自分を表現するために行うものです。
しかし、葬儀の服装は自分のために行うものではありません。
悲しみや辛さの渦中にいるご遺族の気持ちに寄り添うためです。
主体は、自分ではなくご遺族です。
ご遺族がその服装を見てどう思うか?
お悔みを感じられるか?
それこそが判断基準になります。
今後も参考にして頂けますと幸いです。
まとめ
女性のパンツスーツについていかがだったでしょうか。
現代は様々なことに多様性を認める社会になってきて、スカートかパンツスーツかもこれから寛容になると思われます。
今回の女性のパンツスーツのように疑問に思ったことは、マナー本などに書いてあることを鵜呑みにせず、実際の葬儀社の人に聞いてみるとよいでしょう。