日本の葬儀は、約77%が仏式、17%が無宗教、2%が神式、1%がキリスト教だと言われています。
なかなか参列する機会が少ないキリスト教の葬儀ですが、注意すべき良い点がいくつかあります。
今回はそんなキリスト教の葬儀について解説していきます。
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キリスト教では香典の代わりに御花料
キリスト教では香典の代わりに、御花料をお渡しします。
封筒の表書きには御花料と書きます。白百合や十字架がプリントされた封筒にお金を入れます。
もしそのような封筒がない場合は白地でも構いません。
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キリスト教のご葬儀に参列するときの服装
参列するときの服装は基本的に仏式と変わりません。
男性ならダーク系の色のスーツ、白いシャツに黒いネクタイです。
女性も同様にダーク系のスーツか、黒いワンピースを着ます。
スカートを穿く際は、暗い色のストッキングを穿きます。
また数珠は仏式の物なので、キリスト教のご葬儀には必要ありません。
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聖書の朗読や聖歌・讃美歌は参加しなければならない?
キリスト教ではご葬儀の中で聖書を朗読したり、歌を歌うことがあります。
これはカトリックでは聖歌、プロテスタントでは讃美歌と言います。
信徒でない場合は、必ずしも参加する必要はありません。
ご葬儀では冊子や歌詞が配られることがあり、それを見て参加しても良いですが、周りが朗読したり歌っているのを聞いているだけでも特に問題はありません。
また仏教における焼香に当たるものとして、キリスト教では献花をすることが多いです。
カトリックでは焼香をすることもありますが、プロテスタントでは焼香はありません。
キリスト教では火葬の後に法事はない
仏教では火葬が終わった後に初七日、神式では十日祭というものを行いますが、キリスト教では火葬後の法事はありません。
その代わり特に定められたものはありませんが、カトリックでは命日から3日、7日、30日、49日などに命日祭を、プロテスタントでは7日、1か月、1年後に記念会を行うことがあります。
キリスト教のお悔みの言葉
キリスト教の葬儀に参列したときは「ご冥福」「成仏」「往生」などの言葉は用いません。これらは仏教の言葉だからです。
その代わりに
「神の平安がありますように」
「ご家族の皆様に、主の慰めと励ましが注がれますようお祈り致します」
等の言葉を用います。
また、亡くなることを漢字では召天と書きます。
昇天ではないので注意が必要です。
まとめ
以上がキリスト教のご葬儀でした。
焼香が献花になったり、聖書を朗読したり聖歌・讃美歌を歌うところが特徴です。
献花の作法について気になる方はこちらのページを参考になさってください。
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