お葬式は通夜と葬儀に大きく分かれます。
そもそも通夜はどんなものでしょうか?
今回は通夜について解説します。
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通夜の意味とは?
夜を通すと書いて通夜ですが、夜を通す、とはどういう意味でしょうか?
現在は通夜というと30分~1時間程度の宗教的儀礼を意味しますが、昔は夜から翌日の葬儀までの時間を意味しました。
通夜の起源はお釈迦様が入滅した際に、悲しみに暮れる弟子たちが入滅後一週間、お釈迦様の教えや説法を夜通し話し合ったという故事から来ています。
そこから故人様が現世で過ごす最後の夜に、故人様の思い出話を夜通し語るのが通夜になりました。
それに加えてご遺族が翌日の葬儀まで線香や火を絶やさずに故人様を供養したり、悪い"魔"から故人様を夜通し守るという意味合いもあります。
通夜の大まかな流れ
通夜の開式は18時、もしくは19時が多いです。
家族葬ですとさらに早い17時に開式することもあります。
通夜に参列したときはまずは受付をし、ご遺族への挨拶をします。
式が始まると仏式の場合は30分ほどの通夜の宗教的儀礼があり、式が終わったらご拝顔などの案内があります。
通夜振る舞いというお食事が準備されている場合は、その後に会食することもあります。
(コロナの影響が懸念される現在は、会食せずに持ち帰りのこともあります。)
通夜振る舞いを含めると、通夜に参列したときの所要時間は全部で2時間くらいを想定しておくと良いでしょう。
通夜に参列するときの服装は?
男性は黒いスーツや黒フォーマル、白無地のワイシャツに黒ネクタイ、女性も黒スーツや黒いワンピースが望ましいです。
毛皮のコートなど、動物の殺生を連想させる物を身に着けるのは避けます。
アクセサリーは付けるとしたら真珠です。真珠は涙を象徴するからです。
「仕事終わりで家に帰って着替えてたら、どうしてもお通夜に間に合わない」といった場合は、仕事着のままでも構いません。
服装に関しては厳粛な場に相応しいものを考慮し、最低限の服装のマナーを守る事が重要です。
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通夜に持っていくもの
通夜に参列する場合は数珠があると望ましいです。
もしない場合はなくても構いませんし、数珠は式場で借りられることもあります。
お香典は袱紗に包んで持っていきます。
ただし家族葬の場合は香典を受け取らない(ご遺族が辞退する)ケースもあるので、注意が必要です。
また愛知県や岐阜県の一部ではお淋し見舞いというお供えがありますが、これは通夜の時に持っていく習慣になっています。
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まとめ
以上、通夜について解説しました。
通夜とは故人様との最後の夜という厳粛な場であるので、マナーを守った参列を心掛けましょう。