喪服を着用する際には基本的にアクセサリー類を付けてはならないというマナーがありますが、例外的にマナー違反とならない存在に真珠があります。
しかし真珠ならなんでもいいというわけではなく、実は選び方や注意したいポイントがあるのです。
今回はそんな真珠を選ぶ際のポイントについて解説していきます。
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真珠はなぜ付けてもいいの?
まずなぜ真珠のみ付けることを許されているのかというと、ずばり「涙の象徴」であるためです。
真珠の形が涙に似ていることからそのように言われるようになり、広がっていきました。
真珠のアクセサリーを付けなければマナー違反になってしまうということはありませんが、洋装のフォーマルなスタイルの際にはなにかしらのアクセサリーを付けなければならないという欧米の考え方が反映されることもあります。
地域の考え方などを事前に確認しておくことも必要でしょう。
真珠のアクセサリーの選び方
真珠のアクセサリーを選ぶ際には、いくつか押さえておきべきポイントがあります。
長さや粒の大きさ
葬儀の場で身につけるものなので、控えめなデザインを選びましょう。
あまり長いものや粒が大きいものは華美な印象を与えてしまうため、避けるのがマナーです。
特に長さがあるものは「悲しみを長引かせる」という意味を持つ場合もあるため、一般的な長さである40センチ前後のものを用意するようにしましょう。
粒のサイズは7~8mm程度が妥当です。
また、長いからといって二連にしようと考えてしまうかもしれませんが、二連以上のネックレスは「不幸が重なる」ことをイメージしてしまうため避ける必要があります。
ピアスやネックレスを付ける際には、金具部分がシルバーなど目立たないもの、そしてゆらゆらと揺れずに固定されているものを選ぶようにしましょう。
色は白いものを
真珠と一口に言っても黒やピンクなど様々な色がありますが、葬儀の際に身につける真珠は白いものを用意するのが一般的です。
黒やピンクなどは艶があるなど華美な印象を与えたり、カジュアルなイメージをもたせてしまうので注意しましょう。
ただ、最近では黒真珠も許容されつつあるため、マナー違反であると一概に言えない側面もあります。
とはいえ、白真珠のほうが一般的かつ冠婚葬祭に広く使うことができるため、白いものを用意しておくのが安心です。