遺品整理とは。タイミング、進め方、業者に依頼する時の注意点などを解説します。
更新日:
亡くなった家族や親族の住まいの整理、いわゆる「遺品整理」は、遺された家族がすべき務めです。
しかし、いざ遺品整理を始めるとなると、いつから始めるべきか、何から手を付けるべきかが分からずに、なかなか遺品整理を始められないという方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方のために、この記事では、遺品整理を始めるべきタイミング、進め方について分かりやすく解説いたします。専門業者への依頼についても触れますので、自分で遺品整理をしようと思う方、業者にお願いしようとしている方、それぞれが読んで納得する内容になっています。どうぞ最後まで読み進めてみてください。
もくじ
遺品整理はいつから始めるべき?
遺品整理は少しでも早くから始めるに越したことはありません。しかし、葬儀後に遺族がしなければならないことは膨大にあり、なかなか遺品整理に手が回らないという方も少なくありません。遺品整理をいつから始めるべきなのか、まずはその考え方について解説いたします。
物件の引き渡しがある場合は速やかに
故人が賃貸住宅で1人暮らしをしていた場合は、契約期間にあわせて物件を明け渡さなければなりません。そのため、期限までに遺品整理を行い、最終的には部屋の中に何も物が残っていない状態にします。
契約期間をいつまで継続するかは遺族の判断によりますが、長引かせるとそれだけ毎月の賃貸料を支払わなければなりません。
また、自己所有の物件の場合も、売却先が決まったのであれば、引き渡しの日までに遺品整理を済ませなければなりません。
期限がない場合は焦らずゆっくり
故人が自己所有の家に住んでいたのであれば、いつまでに遺品整理をしなければならないという期限はありません。焦ることなく、ゆっくりと遺品整理に向き合いましょう。
葬儀後は、さまざまな手続きに追われてしまいますし、死別の悲しみからいろいろなことに手が付かないという人も少なくありません。
まずは遺族の気持ちを最優先し、時間的な余裕や心の準備が整ってから、遺品整理に着手しましょう。
遺品整理の方法
それではここからは、遺品整理の方法を具体的に解説して参ります。
下準備
まずはしっかりと下準備をしてから遺品整理にとりかかります。主に次の3つのことをしておくことで、効率的に遺品整理を進められます。
現場の確認
まずは、現場を自分自身で確認し、部屋の状況や遺品の量などから、自分たちで遺品整理ができるか、あるいは遺品整理業者に依頼するかを判断しましょう。
1人暮らしの方が自宅で息を引き取り、死亡後の発見が遅れてしまった場合、腐敗体液が床に広がっていたり、部屋全体に腐敗臭が漂っていることも少なくありません。こうした場合は、遺品整理業者や特殊清掃業者の力を借りなければならないでしょう。
親族に相談する
相続人となる親族がいる場合、親族たちにも遺品の相続権があります。ですから、遺品整理をどのように進めるか、親族に相談しながら進めていきましょう。
親族全員が集まる法事などは、話し合いのきっかけにしやすいタイミングです。なかなか親族が集まる機会が作れないようであれば、個別に連絡を取り合っても構いません。誰が中心となって、いつ頃から遺品整理にとりかかるかなど、方向性を共有しておくことで、のちのちのトラブル回避にもつながります。
日時の決定と通知
遺品整理を行う日が決まったら、親族に通知をしておきます。
親族たちが集まるのであれば、その日の何時にどこに集合するのか、何を持ってくるべきかなどを事前に伝えます。
もしも代表者が一任されるのであれば、遺品整理の結果、どういうものを残し、何を処分したかをきちんと報告しましょう。
片づけに必要なものを用意する
段ボール、ゴミ袋、ぞうきん、ほうき、ちりとち、軍手など、片づけに必要なものを用意しておきます。このような下準備を事前に済ませておくと、遺品整理がスムーズに進みます。
ここまでの下準備が済んだら、いよいよ遺品整理にとりかかります。
いる物といらない物を分類する
まずは、いる物といらない物を分類していきます。
いる物といらない物の基準は、資産価値があるかどうかです。買い取り業者が買い取ってくれそうだと思うものは残しておきましょう。
また、思い出の品としてとっておきたいものも残しておきましょう。ただし、名残惜しさから残す物が多くなりすぎると、これはこれで後々の保管が大変になるので、「迷ったものは思い切って処分する」と決めておくのも一つの考え方です。
なお、不用品は自治体が定める方法で、燃えるもの、燃えないもの、缶やビン、粗大ごみなどに分類しておきます。
いらない物の処分方法を検討する
不用品の処分は、可燃ごみや粗大ごみなど、自治体によるゴミの回収サービスを利用するか、遺品整理業者や清掃業者に依頼するかのいずれかです。
前者は手間はかかりますが基本的に費用は掛かりません(一部、処分に費用がかかる場合があります)。一方で、業者に依頼すると作業そのものはスムーズに進みますが、費用がかかります。
売却可能な資産を検討する
リサイクル可能なものや、資産価値のありそうなものは残しておき、買い取り業者に査定してもらいましょう。たとえわずかでも売却益を受け取れるかも知れません。
リサイクルショップに品物を持ち込む、ネットオークションに出すなどの方法があります。
遺品整理業者に依頼すれば、遺品整理の中で価値がありそうなものをそのまま査定してくれるので、買い取り業者を探したり、オークションに出品する手間が省けます。
親族間で遺品を分配する
遺品整理で残ったものも、遺産相続の対象です。これらは平等に分配されなければなりません。
買い取り業者による売却益が生じた場合、それらがいくらになったかの明細書を残しておき、平等に分配します。
遺品整理に立ち会えなかった親族がいる場合は、どんなものが残ったかをきちんと報告し、誰が何を引き取るかを親族間で話し合って決めます。
不動産の解約や売却を進める
遺品整理を終えて、遺産の分配や不用品の処分が完了したら、不動産の解約や売却を進めていきます。
故人が賃貸物件に住んでいた場合、室内の遺品整理が完了した時点で解約の手続きを済ませましょう。1日でも早く解約することで、賃料の支払いが日割り計算によって少しでも安く なります。
もしも故人が自宅で息を引き取り、床材や壁紙に腐敗体液が強く残っている状況であれば、原状復帰のためのクリーニング費用について、家主と相談する必要があります。どこまでが敷金でまかなえるか、場合によっては遺族の費用負担が生じるかも知れません。
遺品整理業者に依頼する
遺品整理を自分たちだけで行うのは大変な時間と労力がかかります。そんな時には遺品整理業者への依頼を検討してみてもよいでしょう。
メリット
遺品整理業者を利用するメリットは、何と言っても、手間や時間をかけずに遺品整理を完了させられることです。大量の遺品の仕分け、運び出し、清掃といった作業、捨てるべきか残すべきかの判断、不用品の処分、資産価値があるものの査定や買取などを一括で引き受けてくれます。
流れ
遺品整理業者に依頼すると、次のような流れで進んでいきます。
問い合わせ
業者に問い合わせて、現地調査の日程を決めます。
現地調査と見積もり~契約
指定した日時に業者と現地を訪れます。家財の量、自宅の状況、買取品の査定、処分品の量と必要経費、作業人員などをもとに見積もり金額が算出されます。提示内容に合意すれば契約となります。その場で契約の判断をせずに、一度持ち帰って検討しても構いません。
遺品整理当日
指定の日時に作業を行います。作業には契約者も立ち会います。遺品整理をする中で、捨てるべきか残すべきかの判断をしなければならないものが出てくるからです。当日は、次のような流れで作業が進みます。
・事前ミーティングで当日の作業の流れを確認
・集合住宅の場合、エレベーターや通路などを保護
・残すものと処分品の分別作業
・処分品をさらに分別(可燃、不燃など)
・遺品の梱包と搬出
・不用品の撤去
・室内の清掃
・作業終了後、精算
費用相場
遺品整理の費用は、ワンルームで5万円前後、家族向けの3LDKや4LDKクラスになると30万円前後に及ぶと言われています。
ただし、遺品整理に関しては相場があてにならないところが多くあります。不用品として処分する量、買取品の売却益、自宅内の状況や周辺環境による作業量などによって、費用が大きく増減します。
まずは複数の業者と相見積もりをとり、費用を比較してみて、安心できそうな業者を見極めることが大切です。
まとめ
この記事では、遺品整理を自分でする方法、業者に依頼する方法について解説しました。
もしもまだ遺品整理について分からないことや疑問に思うことがありましたら、お気軽に西田葬儀社にご相談ください。